肩の荷が下りて楽になる

Firefox用のアドオンの開発は自分で必要にならない限り当分やらないと決めてしばらくたつ。
やらなくなると自分で考えていた以上に義務感から続けていた面が強かったと感じる。
アップデートが無くても日頃行っていた諸々の情報収集も必要なくなり、解放されて気分的にずいぶん楽になった。
遊びの延長でやっているつもりだったが苦痛の方が大きかったのだろう。
極めつけがFirefoxのエコシステムから出て行けという意思表示に直面して、ほんとにどうでもよくなってしまった。


主に使うブラウザはもうだいぶ前からChromeになっている。
ずいぶん前に試したときはまだ自分の期待に及ばない部分があったが、今はアドオンも充実していて問題ない。


情報の集め方は今まで数年おきに変わってきた通りまた少し変わることになって、このメリットが意外と大きい。
時間の節約にもなる。
Thunderbirdの使用もやめるかもしれない。必ずしも必要ではなくなってきた。FirefoxどころかMozilla製品すべてを使わなくなることになるのだろうか。


とにかく、楽な方、手軽な方を選ぶ。
ただそれだけのこと。

サーバーを失った

サーバーのダウンが続いていたが、どうしたことか、Abuseを理由としてアカウントが停止されるという事態に。
今まで7年程使ってきて、十分なアクセスがあるのに「アクセスがないのでアカウントを削除する」と度々言ってくるなど相当におかしな業者ではあったが、さすがにこれは呆れる。
外部の業者に委託して自動検出した、と主張している。Deep learningしたAIのようなものにやらせたようだ。何ら違反が無くてもこの結果。
誤検出だと思うならサイトの詳細とパスポート等身分証明書を送れと言ってきたが、こんないい加減な業者にそんな情報渡すわけがない。
リソースだけ食って金にならないユーザーを追い出すための方便かもしれない。


他に使えそうなサーバーを探してみたものの、今後はきちんとしたものを使いたいので有料サーバーを選ぶべきだろう。
だがふと考えた。
このサーバーは誰のためのものなのか、と。
CSのマッパーとして活動していた時は作品を置く場が必要だった。あの時は是非とも必要で、年に10万ほどコストがかかっても迷わずサイトを立ち上げたが、作品も古くなって価値が薄れ、その後ブラウザ用のアドオンを作ったが、これはこれでホストする場があるうえFirefoxの変化によって既にあるものは遠くない将来大多数のユーザーにとって使えないものになり、自分は使うが自分用に作ったものをわざわざ世間に出す必要性や弊害を考えるともう公開しなくていい、むしろしない方がいい、とも思える。
Webサイトを廃止してもいいかもしれない。


ドメインを更新したばかりで1年間は使える。更新直前にこういう出来事が重なっていたらもう廃止していたかもしれない。


Webサイトを廃止したらどうなるのか思いを巡らしてみると、あれがないとネット上で自分が何者なのか不明になるというか、この名でネットに何かを書いても説得力がなくなるというか、本名でなくてもある意味名を名乗って発言することにはそれなりに重みがあったんだということに気づかされる。


今はどうするか考え中のままにしておこう。

今時ニュースってどこで集めるのが正しいんだろう

今やどこからくる情報も例外なく仲介者の意図によって何がしかの色彩を帯びていて、ストレートに生の情報を得るのが非常に難しい。
本当に正確な事を知らなければいけないものについては自分の目で直接確認しに行かないとどうにもならない。
これではネットが無い時代をと変わらないではないか。


実のところ現地に赴いて見聞きする方が楽しい。
リアルに、本物に接する体験も良い。
VRとかARとか流行らそうとしている人たちがいて、ゲーム等架空の世界を表現するのにはいいかもしれないが、現実はやはりリアルそのものにこそ価値がある。


重要だとは思わない自分で確認する気のないニュースの内容などあまり本気で聞くべきでないのか。

サーバーがダウンしている、クラウドの弊害

朝からサーバーがダウンしている。
業者がクラウドに移行したせいでダウンするときはすべてまとめてダウンする仕様になったようだ。
だが文句を言う人がほとんどいない。もともと期待してないのか。
新しいシステムになっても設定や運用のいい加減さは以前と変わらないという印象はあったが、ダウンしたまま半日放置するほどだったとは。
移行するまでは当たりのサーバーを確保できればダウンなど基本的にしなかったのに残念だ。

YouTubeで広告掲載が再生回数で制限されるらしい

この世のすべてをインデックス化することを社の目標として掲げ、AI研究で最先端を行き、何でも知ってる、何でもわかるはずのGoogleが、広告主の望まないものへの広告掲載を防ぐというその程度の目的のために導入したのが「再生回数が1万回以下のチャンネルには広告を出さない」という、子供でも思いつきそうな単純で一律のルールだった。
システムの不備を人を排除することで解決しようという発想も筋が悪い。


個人的にAIには常に懐疑的で、特にAIには善悪の判断が無い以上悪意に対抗することができないのは致命的欠陥だというほかない。
元々AIが導入されるのは人間の感情に左右されないように自動的に処理を繰り返し続けることを目的としていることがほとんどだと思うが、そこには罪悪感を感じなくて済むというのも含まれているように思う。
そして機械的に利益や便益を最大化することを目指す。しかしこの「最大化」も、生身の人間の世界では、常に限界を試し続けるような行為は危険視されたり挑戦と受け止められたり、常に無条件に歓迎されるものではあるまい。


Googleは社内向けのモットーとして"Don't be evil."と言っているらしいが、大道廃れて仁義あり、Googleが本来的にEvilであるからこそこの標語が必要とされるのであって、昨今の問題は単にGoogleが本領を発揮しただけなのだろう。
こういう事態を予想していた人も多いだろうと思う。


なんとも言葉にならない気分なのだが、たぶん自動運転車が人を轢くところを目撃したら同じ気分になるにちがいない。