米YahooがIE10からの"Do not track"を無視すると決定

理由は"better when it is personalized"だからだそうで。
パーソナライズできるのはログインしている場合だけの話で、ユーザーがブラウザの設定をわざわざ変更して意志表示しているのに無視するというのも問題だと指摘を受けている。
IE以外のブラウザからは受け付けるというのも何だかおかしな扱いだ。
元々そんなものユーザーが送っても受け手が意に介さないようでは役に立たないという議論はあった。
零細だったり悪質な業者が無視するのなら有り得る話だと受け止められるだろうが、超大御所的なYahooがまず無視を表明するとは。


個人的にはトラックされたところで困ることなどないと思っているし、自分の行動が世の中のビジネスの傾向に反映された方がむしろ有利なはずなので好きなようにトラックしてもらっている。
cookieでのトラックを殊更嫌う人の気持ちは正直理解できない。
しかし嫌だと明確に拒否の意思表示をしている人に無理やりねじ込むってことになると、これはある種のレイプで、こっちはこっちでまた理解できない。


この動きはYahoo単独での動きではなくて、Apacheの設定ファイルにデフォルトではコメントアウトされてはいるがdo not trackを無視する設定が含まれるようになったことと関係あるらしい。
世の中にそういう動きがある、ということが言い訳として利用される形。
低迷気味とはいえ老舗で巨大なサイトがこれを有効にするのは適切じゃないと思う。