HTML5てどの程度役に立ってるのか

Webページのコードを書き換えていく中でなるべく新しいものに変えようと思って調べながら試行錯誤しながら作業したのだが、HTML5てのは一体どの程度役に立ちどの程度受け入れられてるんだろうか。
そもそもHTML5の目的は、ブラウザ間の互換性を高める、コンテンツとスタイルを分ける、Webアプリの機能を強化する、という3つらしい。
しかしこれがどうも疑問で、HTML5に対応したからブラウザ間の互換性が高まったかというと全然そんなことはなくて、元々違っていたHTML5より前からある部分は変わっていないし、デザインが狙い通りになっているかどうかは結局手に入る限りのブラウザでいちいち確認するしかなく、無理やりスタイルシートを使うと直感的にわかりにくい所で間違いが増えるしそこにブラウザごとの違いが絡んでくるともう滅茶苦茶でやってられない。
二つ目のコンテンツとスタイルを分けるというのも、人間は見てすぐわかるが機械はそうはいかないからというのが理由だったようだが、判別するプログラムを強化した方がすんなりいくように思えるし、各サーチエンジンが古いページも結構きっちり内容を判別しているのを見ると機械のためにスタイルを分けるというのも今更必要があるとも思えない。
最後のWebアプリの機能強化は単に以前からあったものを拡張すればよかったように思える。昔からプラグインがあったわけだし、今はアドオンもたくさんあるし、なんならブラウザが内蔵する必要すらないかもしれないものに思える。


で、HTML5の"標準"に従ってページ作るのかというと、ブラウザが古いやり方にも対応している以上手間のかからないやり方や確実なやり方を選ぶことになる。
標準糞食らえみたいな気分になってくる。
ブラウザはどれも基本的に!DOCTYPEとか定義しなくてもいろんなバージョンのHTMLが混在していてもきちんと表示されていて、HTMLやCSSという言語は話す人が話しやすいように話している印象。
標準化団体の言うことなど完全無視して作るのが普通だろう。
転送量を減らしたいときも推奨される標準に従わない方が有利になる部分がある。


目的とされた3つのうち実質的に意味があるのはWebアプリの機能強化だけで、実質だけ追及するのであれば単にそれを目的として強化なり拡張すればよかったのに、そうせずに別の理由がメインであるかようにして普及を図ったのは真の目的を隠す意図でもあるのかと疑いたくなる。
本来内蔵する必要がない、あるいは内蔵すべきでないものを組み込むのが目的だったのではないか。諜報活動にでも使うのが目的だったのではないか、等。


ともあれ、正しいかどうかではなく、一応思ったとおりに表示されてるからこれでよし、という、コーディングでは最低のやり方に行きつくのが気持ち悪い。