Aliexpressで買い物をしたが最悪だったのでもう二度と利用しない

Alibabaとその関連サイトは存在は知っていたもののなにせ出品されている品々の胡散臭さが酷いので利用したことがなかった。
しかし一度も利用したことがないのに「あそこ酷いよ」などと言っても説得力がないし、怖いもの見たさに近い興味もあって試しに買い物をしてみた。
スマートフォンのバッテリー。1000円程。
いかにもいい加減そうな業者からそれを承知で購入。
そういう所から買った方が悪い意味でいろんな目にあってよく理解できるだろう、などと考えて選択。


結論としては、件の業者は詐欺業者で、Aliexpressの対応もかなり酷かった。
二度と使わない。


やり取りの詳細は書かないが、商品が届かない旨申し立ててシステムの仲裁が入っても、双方に自分の主張を裏付ける証拠を出せと言ってくる。
商品が届かなければ買った方には何もないわけで、無いことの証明など普通はできるはずがない。
一方で売主は嘘をつく余地が多分にある。
代金を先に払わなければならない以上買い手の方が立場が弱いのにむしろ売り手を保護していて、これで安全な取引などできようはずもない。
しかも商品が届いていないことをなんとか証明できても、届いていないことの責任が全面的に売主にあると証明できない限り全額返金されることはないようだ。
これでははっきり言って詐欺師天国だ。


今回はトラブル上等というかむしろトラブルが起こった時どうなるか見るのが目的だったようなもので、そういう意識で冷静に、もっと言えば詐欺師の想定を超えた粘着力で対処したこともあって全額取り戻したが、英語ネイティブではない詐欺師の中国人相手に英語で、しかも長い時には数か月やり取りしなければならないとなると、額が小さければ諦める人が多いだろうと思う。そこに付け込んだ詐欺行為だった。
しかもこういう業者は希ではなくいくらでもいるようで、運営側も発見次第どんどん排除しているようだが、Alibabaは今は規模の拡大を目指している時期で徹底されているとは到底言えない。
"治安"の悪さは国も黙っていられないようなレベルで、中国政府まで苦言を呈したとニュースになっていた。


良心的に捉えると、これは買い手が商品が届いても届いていないと嘘を言って代金を払わないケースも想定しているからこその仕組みだ、と理解できないこともない。
だが、ネット通販でそれを全員に当てはめるのはおかしいと思う。
今までいろんな国から買ったが、そんな前提で動いていたところは一つもなかった。
唯一説明がつく理解、それは「中国人ですら中国人を信用していない」ということくらいか。
考えてみればeBayでも取引に慎重を要するのは相手が中国人であるケースが多いからだ。


面白くない結果にはなったが、これが真実だ。この世の中はそういう姿をしている。