2か月Windows10を使ってみて

思いつくことを書いておこう。


まず、全体としてはかなりいいと思う。特に性能面でハードの潜在能力を存分に引き出せるようになったのが良い。比較的古かったり非力なPCでも使えるだろう。
特にこれがゲームに役立つ。ウインドウ表示で気軽にプレーできるようになったのでゲームプレーの頻度が上がった。


全体としてとても良い気がする、なのに具体的にあげられる良いポイントは実はこれだけしかない。
そもそもWindowsの歴史は結構長く完成度も高いので何か劇的な変化が起こるということはそうそうないのだ。
気になる点は大体困る点。


使っていてフォントが変わっている点がやはり気になる。
游ゴシックが状況によっては線が細すぎて読みにくい。ものによっては文章自体読む気を完全に失うほど読みにくくなる。
Windows updateが以前と違う挙動になっているが、これがどうにも釈然としない点が多い。
アップデートが適用され再起動は必要な状態になっていても全く通知がなく、ユーザーが手を止めたタイミングで勝手に再起動されてしまう。
実際ちょっと席をはずしたらログイン画面になっていたということが何度かあった。
Windows updateのせいで編集中のものが全部消えてしまったりすることも覚悟しておいたほうがいい。
それと、ハードウェアのドライバが時を選ばずにいきなりアップデートされるのが大変困る。
Radeonのドライバが突然アップデートされたことがあったのだが、普通に手動でアップデートする時同様途中で画面がブラックアウトしたり開いているウインドウの位置が変わってしまったりして、最初は状況が理解できずどこかハードが壊れたかと確認したほどだった。これについてはそのうちドライバを作っているハードウェアベンダーが対応してくるかもしれないが、とりあえず現状こんな仕組みになっていて実に腹立たしい。せめて開いているウインドウを閉じるくらいの選択肢は与えてほしい。
さらに、仮にアップデートで問題が起こる場合一時的に適用しない状態で使いたいと考えるものだが、そういうことをする選択肢は事実上ない。
Windows update関連の不愉快事象はイライラしながらやり過ごすしかない。


Edgeについては全く出番がない。
FirefoxからアドオンでURLを渡して開くというような使い方はできないようになっているし、OSをアップデートして使っている場合には起動のためのアイコンが見える所にはないのでそもそも存在自体すっかり忘れてしまっている。
まだ完成には程遠いブラウザなので新OSの売りにしたいから名前出してみたけどできればなるべく使わないでほしいのかもしれない。
まあこんなんで利用が広がったりするわけがない。


Microsoftがこの路線を突き進むと"青黒い毒Apple"のようなものになっていきそうで、相変わらず増改築を繰り返した巨大建築である点には変わりがなくて、新しいものがどんどんくっつけられていくせいで一貫性のなさは尚悪くなっている。
そういう意味では全然良くなっていない。この辺はもうどうにもならないだろう。


良くなる点と悪くなる点、良かれと思ってやったのに悪くなってる点、そういうのを見比べてみると、ここらがWindowsのある種の折り返し点だろう。
わざわざWindows10を避けることはないが、積極的に選ぶ理由もほとんどない。
なんか、ほんと、どうでもいい感じ。世間の関心も同様に薄い。
Windowsが人知れずゆっくりと静かに死んでいく予感しかしない。


以上、Microsoftの最新OSであるWindows10を2か月使った感想。




ああそうだスタートメニューが変わってたんだった。すっかり忘れてた。