人の手を経た情報の方がいいか、生の情報の方がいいか

情報収集をするにあたって、できるだけ一次情報に近いほうがいいと思ったり、やはり昔からあるメディアは多くの人の手と目を経ている分一定以上の質が保たれていると思ったり、時期や状況によっていろいろ考えが定まらないでいる。
一定の質が保たれるものは最低限の質が保たれる一方で最高側も限られる。
鮮度やら臨場感やら探り当てた感がほとばしるような最高の記事というのは極めて自由に取材して幸運に恵まれて作り出されるもので、それが連続することは極稀だ。
またどこに軸足を置いているのかで同じ事実に直面しても捉え方や理解の深さや方向性が随分変わるもので、自分とあまりにも違う前提で書かれたものは時に意味不明で、しかし自分とあまりにも似た視点で書かれたものも読んでも時間の無駄になるだけだ。
結局、なんだかよくわからないなと思いながらいろんなものを合わせ読んで再構成していくほかなく、したがって無駄のない情報収集というのはあり得ないということになる。
もうそういうものだと割り切って、その上でなるべく効率よく見ていくしかない。
そしてどうしてももっと詳しく知りたい、誰よりもきちんと理解しておきたいと思うものについては自分の目と耳で直接接するに限る。