サーバーがダウンしている、クラウドの弊害

朝からサーバーがダウンしている。
業者がクラウドに移行したせいでダウンするときはすべてまとめてダウンする仕様になったようだ。
だが文句を言う人がほとんどいない。もともと期待してないのか。
新しいシステムになっても設定や運用のいい加減さは以前と変わらないという印象はあったが、ダウンしたまま半日放置するほどだったとは。
移行するまでは当たりのサーバーを確保できればダウンなど基本的にしなかったのに残念だ。

YouTubeで広告掲載が再生回数で制限されるらしい

この世のすべてをインデックス化することを社の目標として掲げ、AI研究で最先端を行き、何でも知ってる、何でもわかるはずのGoogleが、広告主の望まないものへの広告掲載を防ぐというその程度の目的のために導入したのが「再生回数が1万回以下のチャンネルには広告を出さない」という、子供でも思いつきそうな単純で一律のルールだった。
システムの不備を人を排除することで解決しようという発想も筋が悪い。


個人的にAIには常に懐疑的で、特にAIには善悪の判断が無い以上悪意に対抗することができないのは致命的欠陥だというほかない。
元々AIが導入されるのは人間の感情に左右されないように自動的に処理を繰り返し続けることを目的としていることがほとんどだと思うが、そこには罪悪感を感じなくて済むというのも含まれているように思う。
そして機械的に利益や便益を最大化することを目指す。しかしこの「最大化」も、生身の人間の世界では、常に限界を試し続けるような行為は危険視されたり挑戦と受け止められたり、常に無条件に歓迎されるものではあるまい。


Googleは社内向けのモットーとして"Don't be evil."と言っているらしいが、大道廃れて仁義あり、Googleが本来的にEvilであるからこそこの標語が必要とされるのであって、昨今の問題は単にGoogleが本領を発揮しただけなのだろう。
こういう事態を予想していた人も多いだろうと思う。


なんとも言葉にならない気分なのだが、たぶん自動運転車が人を轢くところを目撃したら同じ気分になるにちがいない。

歴史は繰り返す、よく言われるのとは違う形で

いろんな文献や研究を調べていくと、もうかれこれ千数百年以上も似たようなことが幾度となく繰り返されていて、しかも個々の出来事は繰り返される歴史としてではなく前代未聞の事件として記されている。
歴史を書き残すような人が記しているんだから書いた人は歴史についてそこそこ知っていて書いたはずなのに、表面的な事象だけを取り上げていてその根底にある人間と社会の力学のようなものには全く触れず、単に触れていないどころかそもそも視野に入っていないというか、理解能力が完全に欠落しているか、あるいはもしかしたら黙殺によって歴史の闇に葬ろうとしているのかと思うようなものばかりだ。
そしてある種の秩序の転換が起こる時には同時に言語の変化も起こっていて、今もたくさんの人が日々使う言葉の変化でも同様のことが起こっているのだろうし、たまたまネットがあるおかげでそれをつぶさに観察できているのだろう。
使う言葉で自分が社会の中のどの層に属するかを現すことになり、それゆえ自らが使う言葉が主導権を握るように社会を誘導することが階級闘争の類と同一視されるのではないか。しかし残念ながらその目論見が失敗すると、大抵は失敗するのだが、単に階層の断絶が明確化するだけでより落差が顕著になるのだろう。
数年前からネットには言葉がまるで通じない人がいる、理解力が無いというのでは説明がつかない、何をどう説明しても"彼ら"の宇宙の中で彼らの有りようを脅かさない位置に配置するだけな人たちが現実にいる、というのを目の当たりにしてきたが、それは単にそういう人たちでも利用できるようにネットやネットに接続するデバイス或いはそこに彼らを誘導する"通訳"にあたる仕組みが普及したためにこちらからいくらでも見えるようになっただけで、似たような断絶や摩擦に近い齟齬ははるか昔から続いているわけだ。


一方ネット以前から続いている現実社会では、そういう変化からいわゆる伝統とかしきたりを守ろうとして色々意地を張り通したり排除や抵抗のための手練手管を発達させたために結局彼らが当初下等だと決めつけていたものと同等かそれ以下の品の無い存在に成り下がってしまったものが至る所にある。
あれはあれで駄目なのは一目瞭然だろう。


いろいろ考えてみても、古代から似たようなことが続いているのだ。多分これからも変わらないのだろう。
頭でいくら考えても何がしかの結論が出るわけではなく、それ以前に感情的には非常に奥底から湧き上がるものとしてかなりはっきりと答えが出ている。
古代人がそうであったのと同様に、自分がどうすべきかもはっきりしているし、古代人たちと同様に責任を問われることもない。
自分が数千年前からまるで進歩していない生き物の一匹だという点について諦められれば、いくらか楽になれるのかもしれない。

サーバーをオランダに移転した

Webサイトのサーバーを借りている業者がシステムを一新するにあたってアメリカ中部にあるデータセンターからオランダにあるデータセンターに移転した。
独自ドメインを使っている関係で自動的には処理されなかったが、他の業者に乗り換える理由も特にないので手作業で移転。
以前のように一台の物理マシンに入居するような形ではなく、何やらクラウドのようなものの上に配置されているようで、IPアドレスが頻繁に変わる。それに加えてうちのサイトとしては初めてIPv6のアドレスも割り当てられるようになり、おそらくこれも固定ではないので、DNSサーバーにAやAAAAレコードを指定するやり方はせずCNAMEで指定。
最初はCNAMEで指定していたはずだがいつどんな理由でAレコードを指定するようになったのかよく覚えていない。まあ問題なく動いているからこれでいいだろう。
サーバーに何を使っているのか全くわからず、当初.htaccessの設定内容が反映されていなかったのでApache以外の何かだと考えていたが、ふと思いついて.htaccess内の記述の順番を変えたらその通りの挙動になったのでやはりApacheか。
以前動いていたのだし転送等以外順番など関係ないと思っていたが、そうでもないらしい。
旧サーバーと比べると性能は確実に上がっていて、コントロールパネルもモダンなものに変わった。


アクセス状況から考えるとイギリスかオランダあたりにサーバーを置くと都合が良いと以前から思ってはいたが、一方で自分がアクセスすることを考えるとアメリカの方がよかった。実際新サーバーは自分がアクセスした時の表示は遅い。
まあ複雑なことはしないサイトで遅いと言っても知れているのでこれでいいだろう。

1年が経った

丸一年書いていなかった。
書かなくなった理由は二点。
一つ目は、同類だと思われたくないという思いが強くなったからだった。ブログを書いている人、はてなを使っている人、属性はいろいろあろうが、あんなのと同類だと思われたくないと思う人々が増えて、嫌悪感が理由で関わりたくないと感じていたからだった。
もう一つは、自分自身書いていることがネガティブな事ばかりで、そういう批判的な事ばかり書いているとそういう発想しかできない人間になっていきそうでやめるべきだと考えたからだった。


丸一年経ってみて、まず頭の中で考えて出さずにいると健康に悪いような気がしている。
いろんなものが頭に入ってきて、頭の中でなにがしかの変化を起こして、その結果得られるものや出力できるものがあって、しかし出さずに頭の中に残っている結局何の栄養にもならなかったような、消化に失敗したりしきれなかったようなもの、ある意味では排泄物のようなもので、しかし何かの栄養とか土壌にはなりうるような副産物のような、そういうものがひたすら貯まっているように感じる。
吐き出した方がいい。発酵程度ならいいが実際は腐敗しているように感じている。
前にも似たようなことを考えたことがあったように思ってさかのぼってみたら、約10年前にも言っていた。


自分自身の考えが自分で思っていたほど安定していないというのもある。
書き留めておけばその変遷が分かるが、書かずにいるとただの一貫性の無い人なのではないか。その変遷の証人が必要だ。


それに過去自分が書いたものを見てみればその自分が同類だと思われたくないと思った人達と大して変わらないようにも思える。


そしてこうやって自分の変化にはっきり気付けているのは何より以前ここにいろんなことを書いたからであって、無いよりはあった方がいい。
いろいろ考えて思うところあっても誰か人に言うわけにもいかないような話を頭から追い出すという意味でも役に立っていた。