無法地帯 Second Life

SLは他のソフトと連携することが前提になっている。
SLからブラウザを立ち上げるのはその典型的な例だし、逆の場合もある。


さて。
CS:SやBF2等々ではPunkBasterやVACを使ってチートを排除している。
それに比べるとSLはあまりにも自由過ぎないだろうか。
自分自身、手作業ではなく機械的にやったほうが楽なものについては外部のソフトからSLをコントロールしている。
必要に応じて作ったのでなんとも思っていなかったが、こうやって人の手以外でコントロールしているAvatarBOT Avatar と呼ばれる類のものに属することになるのではないか、と気付く。
しかしだ、SLの仕組みからいってこういう使い方ができるようにわざわざ作られているように思えるし、こういう使い方ができるからこそいろいろな可能性が出てくるとも考えられる。
最近SL内のアイテムを検索するサーチエンジンサービスを始めたところがあったが、最大SIM群の管理者がこのサーチエンジンのクロウラー BOT avatar をBanしたらしい。
一方で本当にSLからBanされるべきBOTは野放しになっているようでもある。
もうちょっと他にやりようがあると思う。


これとは別に、明らかに問題のある仕掛けがあちこちで見つかる。
ついさっき、camp chair に一定時間座った後リンクからブラウザを使ってWebページにアクセスしどれでも好きなものを選ぶとL$を得られるという仕掛けがあったのだが、これはSL内ではおいしい仕事でしかないが、実のところSLとアフィリエイトを連携させたクリック詐欺だった。
こういうのはまったく監視対象になっていないようだ。
また、著作権や肖像権の扱いについてもほぼノーマークだ。
HL2CS:Sのテクスチャが流用されていても放置されている。
SL内で作られたコンテンツの著作権は作ったユーザーに帰属するというルールがあるが、よそから持ち込んだ他人の著作物を自分の作品として流通させることができるとなると、SLは著作権ロンダリングの場になってしまう。
嘆かわしい。


サーバーは不安定だし、クライアントはクラッシュしまくりだしマルチディスプレー非対応になってしまったし、こういう状況ではまだまだ細かいサポートが必要な気がするのだが、Help機能が停止されるとか。
Lindenの幹部はSLは完成形に達したとか言っているが、他のゲームと比べてみて、お世辞にも完成度が高いとは言えない。
まだまだβ版程度だと思う。
しかしLindenの判断は最終的なもののようで、つまりSLは今後も無法地帯として放置されるということらしい。


さて、そうであるならば、自分だけおとなしくしているのはおもしろくない。