JDT導入の愚

サマータイム導入とか言ってる人がいる。
導入されると夏の間は日本時間はJDTと表示されるようになるわけか。


導入したらどうなるか。
どうせほとんどの企業で時計どおりの時間に始業するんだろう。
昼が長くなったからといって始業時間が遅くなるところは無いだろうと思う。
で、残業できる時間が1時間長くなる、と。
まともな残業代も払われないのに1時間余計に働く羽目になるわけで、労働者側としては良いことなんか一つもない予感。



始業時間が早くなる

終業時間が遅くなる

残業が増える

労働者の休息時間が毎日1時間削られる

労働効率が下がる

もともと日本は労働効率が悪い

労働効率が致命的なレベルまで下がる

日本の競争力低下

日本経済の状況悪化

労働者の賃金低下 & 経営者は何食わぬ顔(JDT導入提案者ですから)

格差拡大。



経団連が導入要求をしているということらしいので、意図ははっきりしている。
日本でも1940年代に導入したことがあって、その時はやはり労働時間が延びてしまって極めて不評で、わずか4年でやめたらしい。
サマータイムという呼び方は日本でしか聞かないが、そもそも欧米での Daylight saving time というのは、夏の間昼が非常に長く(ベルギー帰りの友人の話では夜10時まで屋外でも照明無しでサッカーの練習ができるらしい)冬の間昼が非常に短い(昼飯時だけ明るい、という感じらしい)という環境で夏の光熱費的に有利な時期にめいっぱい働こうという考えに基づいているわけだが、日本は多少の差はあっても夏と冬でそこまで昼の長さに差はない。
はっきり言って必要ないと思う。


効率悪いやり方してるんだからもっと効率いいやり方に変えない限り労働時間増やしたって社会は良くならないよ。
一時的に企業がおいしい思いすることはあっても。