電源ユニットの故障原因判明

3年保証の電源なので交換してもらうこともできなくはないと知ってはいたが、修理なり交換に出してしまっては故障の原因がわからないし第一交換してもらえる確証はなかったので、というかそれ以上に中どうなってんだ的興味が勝ってバラしてみたところ、背面の排気ファンは指ではじいてもほとんど動かない状態。ベアリングがオイル切れとか焼きついたとかそんな感じ。
問題は内側の吸気ファンで、ファンの軸のところに髪の毛が絡みついていた。
どんなに吸気&排気能力が高くとも使用中に髪の毛がケース上部の電源ユニットのところまで吸い上げられるということは考えられない。
取り付け以前に入ってしまったのだろう。


よくよく考えてみると、このユニットに交換してすぐの時は予想以上に熱くならなかったのに一ヵ月後くらいには熱くなっていたし吐き出される空気が減っていた。
内側のファンが動かなくなってしまったために温度が上がり、温度が上がったために自動ファンコントローラーがファンを速く回そうとし、結果的にきちんと回っていた排気ファンだけに負担がかかって想定された寿命より大幅に短い期間でヘタってしまったということだろう。
取り付けた時にはすでにこの運命が確定していたわけだ。
くだらない理由で想定寿命10万時間の電源ユニットが使えなくなってしまった。
なんだかな。


で、これまでに壊れて捨て方がわからんのでそのまま部屋においてあった廃電源共々邪魔なので捨てることにしたのだが、鉄やら銅やら、そして重量にして約1%の金が混じった残骸をただ捨ててしまうのはもったいない、と思い立つ。
最近金属価格が騰がっているらしいから、盗むほど欲しい人にあげたら喜ぶかものかもしれない。
地元ではゴミの分別回収をしていて空き缶(アルミ)と空き瓶は資源ごみとして特別に回収されているのだが、鉄とか銅とかいう分別区分はないので、結局燃えないゴミとして捨てるしかなかった。


日本社会は世界的に見ても稀な使い捨て社会だが、次々と捨てられる電子機器を集めて希少金属を取り出し素材として販売している業者は相当な利益が出ているらしい。
上述のとおり重量にして1%以上の金が含まれていて、これは金鉱石の金の含有量をはるかに上回っているとのこと。
金のように素材そのものが通貨に準ずる価値を持っている場合は集めようという気にもなるだろうが、他の物もリサイクルするような社会乃至経済の仕組みになっていないといろんな意味であんばい悪いと思う。


廃棄PCをそのまま破砕して捨てるのではなく、使える部分だけ取り出してパーツ単位でリサイクルするということももっとやるべきだと思う。
そういうのが無いわけではないが、動けば儲け物のジャンクパーツとして叩き売られている状況であって、アメリカに多くあるようなきちんとテストした交換用中古パーツとして売る業者はほとんど見かけない。
今これを書いているノートPCもそうした中古パーツで生き返ったわけで、使えるものは使い倒してやるのが一番良いと思う。