スパムの多さに閉口し、Gmail経由で読むことを選択

あの強力なフィルタが使えるんじゃないかと思って試してみたところ、なかなか良い。
どのPCからでもメールを読めるのもいい。


日本語ではスパムメールを迷惑メールと呼んでいるが、この呼び方はどうなんだろう。
送る側が「迷惑メールじゃありませんよ、広告メールです」と開き直ることができてしまうではないか。


それと、政府だとか官僚組織だとか、そういうところが"迷惑メール対策"を講じようとしているが、「未承諾広告」とかいうような意味のないものが次々と生み出されるのはいい加減やめにしてほしい。
未承諾広告とつければ迷惑メールを送っていい、というルールができてしまった前例がある。
この場合形式はどうでも良くて、受け取る側がどう感じるかが問題なのであって、それを形式で制限しようとするのは筋違いだ。それに送り手がわざわざ削除されやすくなるようなことをするわけがない。
実際問題としてどのようにルールを作って制限するにしてもいたちごっこになるのは目に見えているわけで、ろくでもないブツがこの世に姿を現したらそういう行為で稼ごうとしている業者が採算を取れるだけの利益を出す前にそれを排除する体制を作ることでしか対応のしようがない。
そのためにはできるだけ"センサー"を増やして情報を集め、集まった情報をすばやく(それこそ秒単位で)フィルタに反映させる体制が必要であり、Googleが強力なフィルタを提供できるのは当然のことだし、政府とか官僚とかそういう動きの遅いところにやらせても使えるものは出てこないだろう。


で、フィルタが整備されて迷惑メールの配信が割りの合わないものになったとしても、メール配信のためのシステムはなくなるわけではない、という点ももう少し取り上げないと議論が深まることはないだろう。
配信のシステムの大半は国外にあるわけで、当然日本の法律の効力は及ばない。
こういう側面からも迷惑メールの送り手側を規制しようとするのは意味がないことが意識されないと、実効性のある対策は生まれてこないだろうと思う。


さらに、迷惑メールの送り手は、それが迷惑になるとは感じていないだろうし、罪悪感などそもそも持ち合わせていないような連中だ、ということも覚えておくべきだ。