ざっと見た感じではやっぱりCS1.6くらいしかコアなゲームがない

いったい何度ざっと見たことか。
大会でいまだにCS1.6が使用され続けるのにはきちんと理由があるわけだ。


Valve含めゲームメーカーは、ゲームの製品寿命を短く見積もりすぎなんではなかろうか。
で、短期間に盛り上げて売り付けて利益を上げようとするからなんだか薄っぺらい子供向けなものばかり濫造されるんじゃなかろうか。
CS1.6のケースを見てもわかるとおり、よくできたものは長期間売れる。ツボをついたものなら開発費をそれほどかけなくてもゲームは作れる。
きちんとしたものを作れなくなって、それでも利益成長を加速させなければいけないという強迫観念か圧力があってこういう風になるんだろう。
で、新ネタ出しても速効飽きられて結局開発費すら回収できなかったり。
事態が飲み込めてないメーカーは方向転換や少なくとも歩を止めて冷静に考え直すことができずにそれまで失敗してきた手法をエスカレートさせ、ますます発売直後の最大瞬間風速だけに固執するようになる。


過去にヒットしたゲームを見てみると、意外に多くのタイトルが開発の過程で売ることを目標にしていない。
なんかこういうのを作ってみたい、作ったらどうなるのか見てみたい、そんな感じの好奇心と探究心が生々しい銭勘定と無関係に発揮されると傑作が出来るんだろう。


もちろんゲーム開発もビジネスでやっている以上最終的には利益が出ないと駄目なわけだが、収益を上げることはゲーム開発者のやるべきことではないし、そういう意味で開発者に「売れるゲームを作れ」と指示するのは見当違いだろう。
経営陣は優秀な開発人を揃えることは出来るが、彼らが作品を作り出したらそれをうまく利益につなげることに集中すべき。
で、ゲームの質と経営陣が望む収益水準に乖離があって、それでも経営陣が持てる手練手管を総動員して何とかしようと頑張ると、今回のLeft 4 Deadみたいな感じになっちゃうんだろうな。


既にあるタイトルを徹底的に充実させる、ていう戦略は取れないもんなのかね。