Ubuntu10.04 + Gnome3

巷ではUbuntu9.10のリリースが少し話題になっているが、自分は今まで10月版のUbuntuを入れてトラブルが起こらなかった試しがないのでこれはスルー。
というか、半年足らずでシステムを入れ替えるのが億劫でならない。
次のリリースになる10.04はLTSだし、この時にサーバーOS共々一斉入れ替えにしよう。
10.04ではGnome3採用となるわけだが、スクリーンショットを見た感じでは今までCompizで実現していた機能に似たものがGnomeにデフォルトで備わるらしい。
仮想デスクトップの扱いがグッとわかりやすくなるようで、この点は素直に嬉しい。
しかし右上にあったメニューが変わる方はどうなるのか今ひとつ掴めず。
今は初期状態で3つのメニューが出ているが、これが一つになる。
現状、場所(Places)はほぼ全く使っていないし、その他二つも使用頻度からいって分ける必要はない。
レビューを書いた人の意見では今まで以上にスムーズに作業ができるようになってなかなか良いということなのだが、メニュー内リアルタイム検索があってそこから名前や目的を打ち込んでソフトを探すようになっているらしい。
アプリケーションの追加と削除がSoftware Storeになるのに伴って各ソフトの説明等も書き直されたと聞いているが、ここでの検索対象になるのできちんと書いておかないと困るという事情もあったのかもしれない。


で、リアルタイム検索だが、こんなやり方でソフトを探すくらいならいっそGUIなんかやめてCUIからの操作を大幅に増やした方が良いような気がする。
GUIを整備したのにそこでまたコマンドライン同様キーボードに手を置いてタイプするのが回りくどかったり場合によっては本末転倒だと開発陣は思わないんだろうか。
CUIからソフトの名前を打てばそのままコマンドなのだし、目的から検索する機能ではちょうど日本語入力をするときの変換候補ウインドウみたいなものを開いてコマンドリストを表示し、MS-IMEの同義語の説明のような形で各コマンドの詳細を表示すれば便利だろう。
そして実際コマンドを使う時にも同じようにしてコマンドオプションとその説明を表示すれば、ユーザーは詳細な機能まで余すところまで使いこなせるようにすぐなる。


ダメなんかね、そういうのじゃ。
どうしてもGUI上でやらなきゃいかんのかね。
スマートフォンでは英語の入力でも予測変換を使っているのだから、誰かが類似のコマンド補助機構を思いついて作ったりしていてもよさそうなものなんだが。
10.04でも依然としてコマンドラインからの操作は今まで同様の比重が置かれることになりそうな感じだが、GUIでユーザーの視界を完全に塞いでしまいたいなら、まずコマンドラインからの操作が全く必要ないように、WindowsMacで必要ないのと同じレベルにまで基本的なソフトを整備してからやるべき。
だがLinuxにおいてそれが非現実的なことくらい開発陣はわかっているはず。


わかった上で不可能に挑戦しているのかね。
で、Mac的に、一定以上のことをしたい人はコマンドライン使ってくださいというアプローチにするんだろうか。
ともあれLinuxは常に開発中で、今は何かもの凄い物の発展の途中を見ているわけで、その過程は一直線ではなく試行錯誤がいつも続いている状態だろうから、よほどおかしなことにならない限り見物しているしかない。


ところで下のタスクバーがなくなっているのだが、マウスでウインドウを切り替えるにはどうするんだろう。