アメリカの大手金融機関らは.comバブル2.0の育成に失敗したのかもしれない

2011Q2に入ってから、これから先1年くらいの間ソシアルなIT企業の上場が相次ぐ、と言われ、前座はGroupon大トリがFacebookという感じだった。
ところがGrouponが上場してみると、こんな赤字続きの企業にそんな価値はないとか言われてみたりコンプライアンスの問題で代表の適格性が問われたりで、なんだか湿った感じの展開が続き、アメリカも日本同様 "Lost Decade" に既に突入しているなどと言われる経済状況の下ブームに火が付く気配は感じられない。
さらに、Facebookの株主が保有株の売却額を引き下げ始めた辺りで今がピークなのかもしれないと思ったが、その後案の定失速を裏付ける調査結果が出始め、特にアメリカでのトラフィックの減少が目立つ。
アメリカではテレビでザッカーバーグ特集を何度も流してカリスマ化を図ってみたり映画を作って煽ったりしたものの、あまり効果はなかったと評価したほうがよさそうだ。
この様子では去年あたり盛んに言われていた.comバブルの再来は起こり得ない。
10年ちょっと前日本でITバブルと言われていた時日本経済がうまく乗りきれなかったのと同じような雰囲気のまま不発に終わるだろう。