Firefoxのシェアが増えないのも無理はない

古いFirefoxはどこまでサポートすればいいのか。
必要があって現状4以降をサポートしている。
しかし古いのもサポートするという方針ならもっと古いのも対象にすべき。
コードを数行足すだけで3までサポートできる。


アドオンのスタッツを見たら、Firefoxの全バージョンの中で3.6が9番目に多い。
こんなに古いサポート終了してセキュリティアップデートももうないバージョンを使ってる人がそこまで多いとは予想できなかった。
調べてみたら、Firefox全体の中で3.6を使っている人がまだ5%近くいて、最新のFirefoxのダウンロードページから3.6のダウンロードページへのリンクが今でも用意されている。
無視できない勢力なわけだ。
なぜ古いバージョンに止まるのか不思議なので理由を考えてみたが、アドオンが対応してないというのはほかのもので大抵はなんとかなる。
決定的なのは4以降がPentium III以前のCPUをサポートしていないことにあるらしい。
P3は2003年まで製造されていてた。大雑把に言って10年以上前のPCはサポート外、ということだ。
手元の一番古いPCがこれは多分Celeron Mだと思うが、Firefoxの動作要件は満たしているがUbuntuが満足に動かない。
3.6を使わざるを得ないPCて相当古く非力で、かなり無理をして使っている状態だろう。
対応させるにしても、重くなるような変更はユーザーが望まないはず。
変化すること自体がまずいかもしれない。


そういう事情で3.6に留まっているなら、今後わざわざ対応させる必要はないだろう。
その方が楽でいい。
Gecko 13以前のサポートも、ESRが17になって一定の移行期間を経た後、リリース版で18が出るころに打ち切ろう。
14/15で大きな変化があって開発陣は13以前をレガシー扱いしたいようだが、それが確かに合理的な判断なので流れに乗っとく。


Mozillaはハードの対応範囲が狭すぎてシェアを取れずにいるのがもったいない。
Android版は公式にはARMv7用のものしかリリースされていないが、端末は広く使われているものだけでもARMv5、v6、v7、ATOMといくつかあって、その中の一つにしか対応させないのでは当然シェアは伸びない。