PCならバックアップを用意するのは当たり前

しかし政治の世界では一強で代わりがいない状態、ということか。
この有様では定期的に大失敗が起こるのは不可避で、そういうタイミングを例えば隣国に突かれて領土が危うくなるとか、そういうことも度々起こるということだ。
それに一強代替無しということだったら一党独裁の国とあまり変わらないような気もするし、そのくせ一般人の目につくほどの失政が度重なるということだと、むしろ一党独裁の方がましなんじゃないかという気すらしてくる。


あと国外では6年で7人目の首相が選ばれたということがイタリアのベルルスコーニ並に呆れられた報じられ方をしている。
アメリカでは銃乱射事件で子供が大勢死んだ事件の方が扱いが大きいので、日本の首相が代わったことに気づいてない人も多いだろう。


現状日本では誰が首相になろうともやることやれることには変わりがなく、いずれ導かれる同じ結果について評価の重心が変わるだけだ。
得票だけで見ると有権者の1/4程度の票が政権を決めどこに重心が置かれるかが決まるという、実のところその程度の意味しかない選挙だったのかもしれない。


今の選挙制度はかつて政権を失うことのなかった自民党が政権をより安定化させるつもりで作った制度が、実は最大瞬間風速を利用するといとも簡単にひっくり返せる、失政があると選挙戦でどうあがいても必ず政権の座から引きずり降ろされるという特性を持っていることがはっきり目に見える形で示されたのだと理解できる。
政権を取って優位に立った方はこの制度のおかげで政権を取れたのだから制度を変えることはないだろうと思う。
戦後長いこと経ってようやく日本的民主主義の落としどころとなる制度に落ち着いたのかもしれない。
理想とは程遠いし利権維持のモチベーションとなる形だが、まあこれが日本の形なんだろう。
軍事と経済の自主性が脆弱だとこうならざるを得ない。


これじゃ選挙なんて行っても意味ないと思う人が増えて当然。