多言語対応はいろいろと面倒

今年にはいってから外国から取り寄せる買い物に以上に時間がかかるようになり、なんだかペースが狂う。
以前と比べると業者の仕事全般の質が低下しているように思える。物の値段が上がっていなくても一連の買い物活動で期待したものが得られないのは、諸々経費削減を図った結果かつてのようなレベルが維持できなくなってるせいかもしれない。
実質的には値上がりしているのと同じ。


PC環境は非常に快適でトラブルもほとんどなく、いじるところがないので面白みがない。
快適環境でいろいろ楽しい活動をしてみるのもいいが、マップを作ってみたりしてもどうもいまひとつエキサイトせず。
それと、Google Readerを使わなくなったことで見るものの取捨選択が可能になってとても平和な気分なのだが、当然のこととしてヘイトスピーチの類がほとんど視界に入らなくなっていて、これはこれで見るべき現実が見えてないのかなぁという気がしないでもない。
一方でああいうものと縁遠くあることでもっと大きな動きはよく見えるようになっていて、自分自身としては巨視的状況判断ができる方に価値があるように感じているのでまあこんなもんか。
良好な視点にも死角があることが意識できている、という認識でいいだろう。


全体としては面白いことがなくて退屈で、自分で作ったソフトもかなり作りこんで問題点も基本的に無く、完成度が上がって修正や改善の余地がなくなってかえってつまらなくなるという少し本末転倒な状態。
だが最近になっていくつか問題が出てきて、嬉々として取り組み、数時間で直してしまってまた退屈に戻る。


Firefoxには2以前のUI用のロケールが全く使われなくなっているのにずっと残っていて、なんで残ってるのかさっぱりわからないけどまああるから使っとけと利用していた。
これが20でついに削除され、数多ある利用していたアドオンが皆動かなくなった。
自分の場合Nightlyでチェックしていたのに、一度ちらっとおかしな状況を目にした気がしたもののそれ以来遭遇しなかったので一時的なものだと思って放置していた。
が、いざ20がリリースされると動かなくなっていて、どういうことかと調べてみると、チェック用にUbuntuで使っていたmozilla dailyのPPAから持ってきたfirefox-trunkが修正される前の2のUI用のものが残ったままのロケールを使っていて、本家版での変更が反映されていなかったのだった。
手間がかかるが80以上の言語に手作業で対応。
この件では自分で気づいて修正しAMOからダウンロードできるようになるのとちょうど前後してユーザーから不具合の連絡がきた。


別のアドオンでは、about:configで編集できる設定項目の特性を知らなかったために非常に不親切な仕様になっていた。
自分が意図したのと違うし多くのユーザーの希望とも違うし、明らかな不具合で、バグというよりは設計ミスに近い。
about:configの文字列型というのは本来ASCIIしか受け付けないのだそうだ。
Firefox自体多言語対応が良好なので当然どんな言語も扱えると考えて特に気にすることもなかったが、non-ASCIIな文字が書き込まれている場合実際にはわざわざユニコードであると明示してオブジェクトを取り出しそこからデータを受け渡さないといけない。
自分日本人のくせに日本語が使えてないことに数年間気付いていなかった。不覚。
この件ではロシア人ユーザーからロシア語が使えないと連絡が来て"発覚"した。不具合報告ありがたい。
この件に限らずロシア人は穴を見つけるのがうまい気がする。


英語だけに対応してりゃいいのならソフトは意外と簡単に出来上がる。
多言語対応は自動化できないだけに手間も時間もかかる。
しかし普段の生活では決して目にするものがないものに触れる機会で楽しくもある。
しかし出来が悪いとユーザーを困らせることになるわけで、きちんとしたレベルに仕上げるのには努力を要する。


暇とか言ってないでもっといじり倒すべきなのだった。