元CIA職員が暴露した情報検索方法が意外と雑

業務委託をした民間企業の契約社員でも無制限にデータベースにアクセスでき、その検索方法がIPアドレスか電話番号による検索で、そのアドレスか番号とのやり取りが全て出てくるらしい。
「大統領の情報すら見ることができる」というのは、大統領が使ったであろうアドレスや番号がわかればデータベースで検索できるということを言っている。
通信内容はすべて記録されているとのこと。
メールの盗聴は数年前にやめたらしいが、個人的にはもうちょっと早くにやめていただろうと思っていた。ごくわずかでも情報を得る可能性があれば続けるものらしい。


かつて9.11のテロは、イエメンにあった実行犯のアジトの電話を盗聴していたのにアメリカからかかってくる電話はノーマークだったために計画を発見できず、もし当時も今と同じように盗聴できていたら阻止できていたかもしれない、という発言を耳にしたが、本当にそうか。
敵は国外にいる、という思い込みがまずかったわけで、今だって盲点はたくさんあるだろう。
それにデーターベースがあって検索すればたちどころにいろんなことがわかるといっても、検索しなきゃ結局わからんのだ。
そして何を検索すればいいかは何らかの偶然で手に入ったものから連想ゲーム的に考えるしかなく、一度間違った方向に進み始めたら重要な情報はやはりノーマークのままになるように思う。
今年ボストンマラソンの爆弾テロだって防げなかったわけで、自国民だけでなく他国民にまで反感を持たれながら法の限界を試すような盗聴を続けてこの有様。


さしあたり話のニュアンスから米国民の通信だけを記録しているようなので、日本人はネット上のやり取りについてあまり心配する必要はないだろうと思う。
そもそも目を付けられるようなことをしなければ検索されることもない。