ソフトのアクティブユーザー数からみるアメリカ人の休暇の取り方

8月に入ったがなんだかもう夏が終わったような気分だ、と思うと同時に、同じことをここに書いた気がすると思って読み返してみたら、何度か書いていた。
気温には波があるが、暑さが本格的になって一年でも最も気温が高くなる波が最初に訪れるのが7月で、まだ体が暑さに慣れていないこの時期の高温が一番体に堪え、暑さに慣れた後の8月9月は同じ気温でもあまり苦しくはなく、そんなわけで7月下旬以降気温が少し下がった時は非常に過ごしやすく感じそれがなんだか夏が終わったような感覚を引き起こすのだろう。
ってことは、実は8月に夏休みをとるのはあまり合理的ではない。


自分が作ったソフトのアクティブユーザー数をグラフで見てみると、各ソフトの特性が出ていて面白い。
ユーザーは大半アメリカ人。
インストールすれば小学生でも簡単に使えるソフトと使いこなすには高い知能とスキルが要求されるものとではグラフが全く違っている。
使い方が簡単なソフトは週ごとのグラフがほぼ一直線に上がっていく。
一方難しいほうはホリデーシーズンに顕著なユーザー減がある。
二つのソフトの主なユーザー層はおそらく全く違うだろうと思う。
簡単な方のユーザーは長い休暇をとれない。
難しい方のユーザーはとれる。そしてかなり合理的計画的とっていることがはっきり分かる。
難しい方のユーザーは、冬の休暇を12月第二週の週末からとり始める。伝え聞いた話を元に考えると、12月第2週の金曜の午後からクリスマス休暇をとるのが理想的なのだろう。そして年明け3日まで休み4日には皆職場にいる。
夏の休暇をとる時期はかなりばらついていて、5〜8月が夏のホリデーシーズンだが、一番集中するのが7月中旬。長さは2〜6週間。
ちょうど前述の暑さが一番堪える時期、何をやっても能率が悪い時期を多くの人が休みにしている。体をいたわるならこれが一番。
アメリカでは学校の夏休みは5月中旬〜6月中旬に始まり、8月中旬〜9月中旬に終わる。企業もだいたい同じ時期だが半月ほど遅く休みが設定されている。
インターンは普通夏休みにやるものだが、元々能率が悪くミスも増えがちで許容度を上げざるを得ない時期に新入りを試すというのもまた合理的だ。


長期休暇をとれるアメリカ人っていうのは、休暇は遊びの時間だからいい加減でいいなどとは全く考えておらず、区切られた働く期間の中で極力前倒しに仕事をさばいて休暇を取れる時間を最大限確保し、休暇は次の働く期間のために心身ともに準備を整える時間として使っている。そこに休みボケなどという言葉はない。


一方長い休暇をとれない人は、土日と国民・州民の休日、クリスマスのイブと当日しか休みが取れない。


こうして見てみると、日本人の休暇の取り方ってのはアメリカの低スキル低所得層に限りなく近い。