BMWとRicoh

Googleのインデックスから削除された、とのこと。
That’s a violation of our webmaster quality guidelines, specifically the principle of “Don’t deceive your users or present different content to search engines than you display to users.”
だからだそうで。


いくつか関連した記事を読んだが、どの記事でも触れられていないことがあるのでつらつらと書いてみる。
BMWはドイツの企業だ。つまりbmw.deは本家本元なのだ。それなのに小細工をする必要があるほど低い順位になっていた、というのが小細工を施すという選択をした理由なのではないか。
もともと一番上に表示されていればそんなことをする必要はないはずだ。
Googleの検索順位は、検索者が求めている順位とはだいぶ異なる」とドイツでは考えられていたのではないだろうか。そうした"常識"が広がっていたからRicohのサイトでも同じ手法が使われたのだろう、と推測する。
結果としてどうなったかというと、もともとユーザー側から見て不満点のあった検索結果から世界的大企業のサイトが消えさらに検索品質が下がったわけだ。
Googleはインデックスの作成方法をもっと磨くべきだったのだと思う。
ちなみにMSNサーチBMWと検索すると、bmw.deは必ず一桁の順位で表示される。ちょっと試してみた感触では、ブラウザのuseragentを見て順位を決めているように思われる。


もうひとつ。
この2社以外にも同様の手法で順位を"操作"していた者がいることは間違いないと思うが、あえてこの2社を選び出してインデックスから削除し公表するという"制裁"に踏み切ったのには理由がある、と思う。
アドレスが短い。
2バイト文字文化圏ではアドレスを調べるとき検索するのが一般的だが、もともとアルファベットを使っている文化圏では、企業名が分かっている場合、直接アドレスを打つのが普通だ。そもそもドメイン名とは欧米人がそういう方法で使う場合に便利なように考案されているわけで。
実際問題、bmw.deとかricoh.deを検索する人はほぼ皆無。
企業活動に影響がなくかつこの問題が広く世間に知られるだけの知名度がある、ということでこの2社が選ばれたのだろう。