携帯購入

今使っている携帯に特に不満があるわけはないのだが、ポケットに入れるには大きすぎるし最近薄い端末が出てきているので変えようと思い立ってほぼ衝動買い。


日本でしか使えない携帯なんてダメだろうという発想とNokiaの端末を使いたいという希望からVodafoneを使っていたが、Softbankに変わってなにがどうなったのかよく知らないままになっていた。
機種変更に際して料金プランの変更が必要、とのこと。
何でだ、面倒じゃないか、と最初は思ったが、今まで料金プランはほったらかしになっていたのでここで改めて自分に最適なものを選んでみようと思いつつ、ここで料金プランを切り替えさせることでSoftbankにはどういう効果があるだろう、と考えてみた。
いくつか気付いた点。

  • 長期利用割引は、料金プランを変えることで1年目に戻る。(旧プランで割引率の高くなるものを低く抑えられる)
  • 新たに設定した長期利用割引で有利な割引率を設定するとともに一定期間未満での解約時に"ペナルティ"を払わせることで解約率を下げる。
  • (おそらく)利用者は自分が最も使う部分についてはシビアに評価するがそれ以外については比較的高い料金でも気にしないという点を利用し、様々なプランを用意してその中から選べるようにし収益を犠牲にすることなしに顧客満足度をあげることができる。
  • 端末購入代金のローン払いを実現する。
特にこのローン払いの導入には結構大きな意味があると思う。
今回はオンラインショップで買ったので店頭で買う場合にどうなるのか分からないが、端末価格がローン払いの場合約60000円、一括の場合24000だった。
一括の場合、今使っている端末を一定期間使っているので(といってもまだ半年くらいだが)その期間に応じた割引が適用され、さらにたまっていたポイント(そんなものがあったのか)を使って割引した値段になっている。
さて、なぜ一定期間使うと割引になるのか。
よく新規回線契約時に端末が0円になるというのを見かけるが、あれは回線使用料で端末価格を回収できるのでインセンティブを支払って端末価格を相殺しその結果0円になっている。"機種変更"の場合、特に端末と回線がほぼ同義だった時代には回線契約から一定期間経つと解約率が高くなり他のキャリアに乗り換えられてしまう可能性も上がるので、その後の回線使用料を見込めるのであればインセンティブに相当するもので引止めを図る、という効果があったはず。現在でも、SIMカードが使われるようになったとはいえ、各キャリアごとに固有のサービスがあり実質的には昔と変わっていないのでこういうビジネスモデルが残っているのだろう。
これに対してローン払いにするとキャリアはインセンティブに相当するものを出さなくてよくなる。しかも端末代金の支払いが終わるまではその残金が解約を阻止する効果も持つようになる。
これはかなり大きい効果があるはずだ。
端末仕様の共通化が進み、サービスでの差別化が難しくなり、普及率が高りインセンティブを支払って加入者を増やす戦略に限界が見えてきている中、このやり方はかなり良い選択なのは間違いない。


これが"良い"選択なのは、Softbankにとってのこと。
では利用者にとってはどうか、というと、きちんと自分の使い方と予算を把握していれば決して悪くないはずだ。
実際自分の場合、毎月の料金は安くなるし、以前と比べて得られるサービスや機能に低下はない。
しかし、きっちりサービスの内容や仕組み(と自分の使い方)を理解できない人は予想外の出費が重なることになるだろう。
時々「理解できない人は予想外の出費が重なる」という点だけを取り上げて悪徳商法のような書き方をしている人を見かけるが、それは違うと思う。