システム更新のタイミングを考える

巷では Quad core CPU が普通に手に入るようになっていて、自分のシステムの性能がアドバンテージにならなくなる日がそう遠くない気がしてきたので、いつごろシステムの更新をするか検討。
次のシステムは間違いなく Quad core CPU を使うことになるので、IntelAMD両方のラインナップがそろう頃が時期的にちょうど良いだろう。
マザーボードBIOSの対応等々考え合わせると、2008年初め以降、AMDのHE版が出てくる頃だとすればそれよりもさらに1年以上先、2009年の話になる。
こう考えると今使っているシステムは少なくともあと2年は使うことになる。
まずこの段階で、今使っているシステムも途中で(というかかなり近い将来)何らかの増強をしないといけない、という結論に至る。


で、2年後、新しいシステムへの更新を現実的に考えることができるようになった段階で、今使っているシステムがまだ十分に使えるのかどうか、が気になる。
更新の必要が出てくるパーツはCPU、マザーボードとメモリだが、今の段階でかかるコストを見積もるとおよそ80万円という額になる。
また、その更新で使わなくなるパーツの購入時の価格は40万円ほど。使わなくなる方は「償却済みだからそんな価値はない」という考え方もできないことはないが、そうは言っても性能には変化がないわけで、やはり40万円分の"財"であることに変わりない。
平たく言うと「高かったのに勿体無い」。


新たな出費と今あるものを使わなくなることによる"損失"を合計すると約120万円にも上るわけだが、それに見合うだけの効果があるか、が問題になる。
CPUの処理能力は60~80%増になるらしい。また、メモリの増量による作業効率の向上もいくらか期待できる。
が、それを自分が必要としているかというと、ちょっと疑問だ。
たぶん必要ではないだろうと思う。
しかし、今現在でももっと強力なPCがあればと思うことがあるので、強力なものがあればあるで快適になるだろうとも思う。


もうちょっと違った角度から考えてみよう。
そういう高額なワークステーション的PCではなく、ごくごく普通の家庭用PCがどの程度の性能になっているか。
おそらく新品で売られているPCには Quad core のCPUが普通に使われているだろうと思う。
一方で高クロックが要求されるものについては相変わらずデュアルコアのままだろうし、ノートのように消費電力が問題になる場合もデュアルコアが使われているだろう。
コアの数に関わらずクロックは上がっていき、それに伴って処理能力の上がっていくだろう。
ただ、これはいつの時代でもそうだと思うのだが、売りになるCPU性能等々には重点的に力を入れるだろうが、諸々考え合わせたシステム全体の性能は必ずしも上がっていかないような気がしている。
この辺を考えると、2年後でも平均以上の性能を誇っているに違いない。
Vistaも結局32bit環境が主流になるようだが、これはつまりメモリの上限はXPの4Gと変わらず一般的なPCのメモリ容量が自分の今の環境に追いつくことはないということだ。


さらにOSのことも考えておくと、とりあえずXPは2014年までサポートが続くらしい。XP x64のサポートがいつまで続くのか分からないが、そもそもワークステーション用なので、XPより短いということはないだろうと思う。
これとは別に、今でもWin2kが現役で使われていることを考えると、OSの寿命については当分心配しなくて良いだろう。


こういうのを考え合わせると、少なくとも3年、その気になれば5年以上このまま使い続ける、という結論に至る。
いろいろ考えて結論を出さないといけないのは面倒だが、なにかトラブルが起こってから対応を考えればいいという類のものではないだけに、こういう作業をしておいて損はない。


当分このまま行こう。交換用のパーツをストックしつつ。
しかしまあ、ハイエンドノートが同じような性能に進化してきたら、じっとしてられなくなるんだろうな。