Sound Blaster X-Fi Xtreme Audio PCI-e (SB-XAPCIE-BLK) プチレビュー

PCI-Express x1用のサウンドカードは種類が本当に少ない。
使う人も少ない。
多分。


いつものことながら、Sound Blaster はちょくちょくドライバのアップデートがあるので、最初から最新のドライバをいれようとCreativeのアメリカのサイトに行って探したのだが、そもそもPCI-Express x1用の Sound Blaster は存在しないことになっていた。
あー、さて。
日本やヨーロッパのサイトではリストに製品は出てくるもののドライバ等々のソフトは一切登録されていなかった。
どうなってんだ。
しょうがないので付属のCD-ROMからインストール。
ちなみにバルク品を買ったのだが、電子機器を入れるのによく使うビニールの袋にカードとCD-ROMが放り込んであって、それが口をテープで止めることもなしに質素なダンボールに入って来た。
自分が注文した数日後にバルク品でないバージョンが出てきたようなのだが、それまではバルク品しか存在しなかったわけで、元々は本当にOEM専用の製品だったのかもしれない。
バイスの認識やドライバのインストールに問題はまったく無し。


さて、音質が何より気になるわけだが、Sound Blaster の安いのは面白みはないがフラットな音が出るという印象があったので、「ダイナミックな音を」なんていう売り文句があってもほとんど信用せずにいた。
むしろ "Xtreme Audio" なんて名前をつけてしまったら次の製品のハードルが無意味に上がっちゃうんじゃないの、などとも考えていた。


が。
使ってみたら実際音はかなり良かった。
E-MUを買収したことで手に入れた技術を使った結果なんだろうか。
期待した音とはだいぶ違った。良い意味で。
どちらかといえばドンシャリで、しかし高音と低音が飛び出ているのではなくて、真ん中より少し下がへこんでいるように感じた。
CDを聞くと、今までに使ったどのサウンドカードよりもすべての楽器が前に出てきた感じ。
解像度は今までにないレベルになった。
今までは"リバーブのかかったボーカル"にしか聞こえなかったものが、ボーカルとリバーブの二つの音にくっきり分かれて聞こえるようなケースまである。
これはもしかして、と思って古いCDを引っ張り出して聞いてみたが、ダメなものはダメなように、良いものは良く聞こえる。
位相も的確に再現されていて驚いた。
これはひょっとして凄いのかな、と気付き始め、さらにいろいろCDを聞いてみたが、かなり高音質。
PCで作曲している人でも不満はほとんどないだろうと思う。
メイン機に使っている Sound Blaster の半分以下の値段でかなりいい加減な気持ちで買ったわりに物が良くてものすごく得した気分。
これだけのものを作れば Xtreme Audio という名前をつけたくなるもの理解できる。
物が良いのでためらうことなく量産→量産効果で原価低下という流れでこれだけ安く作れるのかもしれない。


で、だ。
ゲームやっててどうなのか。
CS:Sやっていて、「あれ、この位置からあんなところの足音って聞こえるもんだったかな」という場面が時々ある。
細かい音も聞き逃さずに捉えられるようになった。
また、位相がしっかりしているので、最初に音がした方向を向いて次の音で正確な位置を探るという手順が必要ないケースが増えた。一度音を聞いただけで正確な位置がわかるのでこれはかなりの戦力になる。


ムハハ、ディスプレイに続き、また良い買い物した。