MicrosoftがYahoo買収価格を一株$40に引き上げるかもしれない

買収発表直前の株価のほぼ2倍。
本当にそんな価値があるのか、と疑問視する声が当然出てくる。
ちなみに$40でも2005年末の株価よりは安い。
$31でも買収に必要な資金を捻出するために社債を発行しなければいけないような規模なのに、$40てのはMicrosoftの株主にとって容認できるのかどうなのか。
しかも買収したからといってGoogleと張り合えるようになれると考えている人は多くはない。
自分も無理だと思うし、ユーザー視点から言うと、選択肢がひとつ減るだけだ。


一方でYahooが再びAOLを買収しようと動き始めたという話が出ている。
さらにMicrosoftがSidekickのメーカーを買収することを決めたという。こちらは成功する可能性が高い。
他にも携帯電話端末事業の売却や買収の話も多く出ていて、アメリカではインターネットに絡んだビジネスのトレンドが携帯端末に重心を移しつつあるのかなぁ、という気がしてくる。
日本化というか。
多様性が出るのならいいのだが、単に規模を拡大することを目的としているのであればそれは即ちマスを相手にするようになるということであって、そこで流通する情報の質なんかは低下する一方だろうと思う。
平たく言うと「どれもこれもくだらねぇものばっかし」という状況になってしまって、早晩ユーザーが離れていくことになるだろう。
進化の袋小路に向かって進んでいるといっていい。


Microsoftがわざわざそういう道を進もうと決めた理由がどうにも解せない。