ステーキハウスのシェフが「フライパンは銅に限る」と言っていた

ヒートシンクに使われる銅やアルミは熱伝導率が高いことはよく知られているし、だからこそ冷却装置に使われている。


昔あるステーキハウスのシェフが「フライパンは銅に限る」と言っているのを聞いたことがある。
すばやく全体に熱が回ってその温度が維持されるから、というのがその理由だった。
これとは別に、銅の方がアルミより熱伝導率は高いが空気へと熱を逃がす放熱性能はアルミの方が高いという話も聞いたことがあったような気がしていた。
自分のイメージとしても、銅のヒートシンクはすぐに熱を全体に伝えるが端っこの方もいつも熱く、それに対してアルミの場合端のほうは冷たい。
銅とアルミのこうした性質の違いから、銅のベースから銅のヒートパイプで薄いアルミ板でできたヒートシンクの複数の場所に熱を運んで主にアルミ板から放熱する、というのは実に理に適った方法なのだと納得したことがあったような気がする。
事実この方法が非常に効率がよく、しかもコスト面でも優秀で安価に製造でき、パーツ市場でも自然淘汰の結果としてそういう構造のものが大勢を占めるようになったと考える。


今回取り付けたクーラーのヒートシンク部分は銅のベースに銅版が立ててあってネジ止めされている。
銅製の場合今までと比べてよくなるのか知りたかったので試したという側面が強いのだが、ファンの風量が2倍に増えているにもかかわらずこの有様だと良い評価は下せない。


交換前のクーラーのヒートシンクはワンピースのアルミブロックだった。
接合部分がないというのも熱伝導という意味では明らかに有利。
これはこれでメリットが大きい。


あー、また付け替えか。
面倒だ。