i7機にWindows 7 βをいれてみる

なにこのKDE
ちょっといじれば全然違う挙動をすることはすぐわかるが、それにしてもKDEと似すぎている。
MicrosoftVistaがまだLonghornだったころの初期の初期にBeOSのUIを丸パクりした前科があるだけに、デザイン盗用だと疑わずにはいられない。
まあKDEWindows的なデザインだということもあるが。


"リッチ"なUIは想像以上に軽い。
ただしLinuxで使っていたCompizと比べると全然リッチじゃない上にデザインが統一できていない。初めて見る新しいUIとXPとまったく同じものが混在している。
ちょうどWindows 95Windows 3.1以前に由来するUIが多く残っていたのに似ている。
Linuxの世界ですらこの辺はかなり徹底されているのに、非常に見栄えが悪い。
10分もすればデフォルトのUIには飽きる。というか何か目的を持って作業をしようという気分になると目障りでしかなくなる。
お約束のクラシックUIに。
クラシックにすると、もしかするとXPより軽いかもしれない。
ただしメニューが開くタイミング等を手軽にカスタマイズすることは現状ではできない。
たぶんレジストリを編集すればできなくはないだろうが、細部が至る所痒い感じ。
作業効率にダイレクトに響く部分なのでどうにかしてほしかった。
Windows 95&98ではスタートメニューにメニュー形式のコントロールパネルを追加していたが、XPではその設定項目が追加されていた。また、レジストリをいじらないと変えられない機能を簡単に設定するためにPowerToysがあったりもした。
そういう感じで挙動をいじれるようになったりしないかと期待したのだが、無駄だった。


いくつかの場面でメニューがまったく変わってしまっているところがあって目当ての項目を探すのに少し手間取った。
しかも新しい分類がより適切であるとはいえないと思う。
平たく言えば改悪だ。
まだ試していないが、最初からついてるPaint等のUIが大幅に変更されたらしい。
あまり使わないので比較的どうでもいいことではあるが、しかし、なぜ変える必要のないところを変えたがるんだろう。
結果がどうなるかろくに考えもしないで思いつき放題変えて、変えたから進歩したんですと言い張ってみても、ダメなもんはダメなわけで。
Officeで使って賛否両論だったのに、賛がないことよりは否がないことを重視しなければいけない部分にこれを導入する神経が理解できない。


7で色々変わった部分はあるが、性能面では見た限りでは不満無し。
ただしメモリ消費量はXPの2倍強だった。クリーンインストール直後で適当にいじったら1.2G使っていたので、32bitはもしかしたらメモリ面で厳しく事実上使い物にならないかもしれない。
世の中64bit対応が進んでいるし、メモリも安いし、特に理由がなければ64bitを選ぶのが王道になるだろうと思う。
UIが変わった点については、98からXPに移行したときと同様使ってりゃ慣れるレベル。
そういえばUIが変わることによる業務の一時的非効率化が問題になるからといってVistaをXPそっくりのUIに作り変えて使ってる企業があったが、導入直後慣れるまでの1週間とか2週間でそのコストが見合うほどのロスが出るもんなのかね。対応できない水準の人がいっぱいいるってことなんだろうか。
ともあれ自分にとってはさほど問題にはならない印象。最初苛つくのは間違いないが。


肝心なのは、7導入してなんか良いことあるのか、という点。
オーディオ回りの調整が少し細かくできるようになることと、DirectX 11が使えるようになる(=対応ゲームを満喫できる)ことくらいしか思い浮かばない。
オーディオ関連は無ければ無いで何とでもなる。DirectX 11については、DirectX 9世代に無くて11にはあるもので作り出せる領域にゲームの面白さを醸し出す要素は潜んでいないと断言できるので、無くても別にいいような気はする。
一方で、DirectX 9と二世代前のDirectX 7を比べると、さすがに今時7はないよなぁと感じるので、流れについていったほうがいいとも思える。
11対応で11が無いと面白さが味わえないようなゲームが出てきたら移行する、ということになるのか。


とりあえずWindows 7を使うにはLinuxと違って買わなきゃいけない。
これが一番のハードルかも。