2009中、液晶価格は下がりメモリの世代交代は進まない

液晶パネル供給過多は一段落したように見えるが、比較的寿命の長い製品で買い替えサイクルが長い上に今後5年間で世界の液晶パネル生産能力が2倍になるらしく、ディスプレイやテレビの価格は今度も下がるにちがいない。
生産能力が増えると予測されているのを見て設備なんか造らなければいいのにと思ったが、既に工場となる建物の建設は始まってしまっていてこの分は当然支出済みであり、中に入れる製造装置の購入を遅らせて状況に耐えているのだという。
バブル的な需要に踊ったのが間違いだったわけだ。


DRAMは今年末の段階で全出荷のうち3割がDDR3になると予測されていた。
チップが出荷されてもそれが実際に小売される製品になるのはもう少し先なので、今年末PCショップの店頭に並ぶメモリのうち4分の1くらいがDDR3になる感じだろうか。
元々技術的に簡単ではないうえ資金難が重なって製造プロセスの微細化が思うように進まないのが理由だとか。
実際に使った感じではDDR2からDDR3にしたからといって劇的に性能が上がるわけではないので需要も大して伸びないのだろう。
世代交代はなかなか進みそうにない。
つまりDDR3使っとけばしばらくはハイエンドでいられる。


今年はハードの進化は全体的にあまり進まないのかもしれない。
業界の中心的プレーヤーはこんなことにはもうずっと前から気付いていたのだろうと思う。
Netbookやこれに使われるパーツが現れたのはこういう状況で売れるネタを考えた結果だろう。