世の中では金余ってるらしい

既に今の段階で運用に困るほど金が余っているらしい。
そして日本とアメリカの家計貯蓄率が逆転したのだそうだ。
つまり今の日本人はアメリカ人より入ってきた金は貯めずに使っている。
もちろんこれはアメリカ人が常軌を逸した消費をやめたこと以外に、日本で所得が少ないためにその日暮らしが精一杯で貯金なんかできないという人が増えたこともあるだろう。
アメリカでは数年前から国民の平均資産総額が平均負債総額を下回っている状態が続いていたので借金を増やさなくなったということでしかないのかもしれない。


こう書くとどっちも状況が悪いようにしか思えないが、しかしとにかく日本では金が余っているらしい。
半導体市況の推移を見ても、元々パイが大きかったこともあって日本の失速は大きかったが、その後の回復も大きく、予想を上回っている。
やっぱり使うところはがっつり使っているんだ、というふうに見たほうが良い。
企業が支えているんじゃないかという考え方もできるが、一方で秋葉原の零細ショップが潰れたとかいう話しは全く聞かない。
やっぱり買う人は買ってるわけだ。
そういう自分も1月末に買った。その後もちょくちょく部品を買っている。


100年に一度の危機と言った人がいたが、実際にはせいぜい20年に一度程度の失速幅で、経済の根幹に与える継続的な影響という観点ではせいぜい10年に一度の危機でしかなかったと言わなければいけない。
もっと言うなら、この危機を招く下地を作りこれを100年に一度の危機と最初に言ったやつは100年に一度の大馬鹿者だった、と言ってもいい。


金が余ってるというくらいなので、ソフトバンクVodafoneを買うときにLBOで調達した資金を近い将来完済できると言っていたのははったりではなく現実的な計画と捉えることになる。
最初は無茶すぎるという意見が多かったが、やる人はやるもんだ。