privacy is a...

Schuzak2009-12-11

GoogleのEric Schmidtの発言が元で反発が起こっている。
問題となったのは、online privacyがテーマのテレビ番組でのインタビューの中で

"People are treating Google like their most trusted friend...should they be?"
「人々はGoogleに最も信頼できる友人のように接している(が)... そうあるべきなのか?」

という質問に対して、

"If you really need that kind of privacy, the reality is that search engines, including Google, do retain this information for some time and it's important, for example, that we are all subject in the United States to the Patriot Act and it is possible that all that information could be made available to the authorities,"
「仮にそういう類のプライバシーが本当に必要だとして、現実にはサーチエンジン各社は、Googleも含めて、その情報を一定期間保持するわけだしそしてここが重要な点だが、例えば、我々全員アメリカ合衆国においては愛国者法を遵守しなければならず然るべき機関にそれら情報の全てを提供するような事態も想定しうる。」

と答えたこと。
最初の質問自体、Googleは個人のプライバシーに踏み込みすぎで度を越していないかというもので、それに対してきちんと答えずいきなり隠密テロ計画通報の話に飛んでしまっては非難されても仕方ない。
Street ViewやBook Searchの問題があったことは多くの人が知っていて満足のいく解が得られていない中での発言。
批判する人たちに向けて「うるせー黙れ」と言ってるのと大して変わらない。


これに対してMozillaGoogleからBingに乗り換えるよう促して問題に。
Microsoftがカネ積んだんだろう。
実際にデフォルトのサーチエンジンが変わる可能性も無くはない。
ただサーチエンジンの質という意味では両者の間にはどうしようもない差があるし、Bingに変えるのが簡単なようにGoogleに戻すのも簡単。
そして何より、Googleが握る個人情報というのは大半はユーザーが自分で預けたものであるはず。
騒いでみても各々立場を痛感するだけなんでは。
変化があるとすれば、Microsoftがますます資金を搾り取られるようになるかもしれないという点のみ。

"If you have something that you don't want anyone to know, maybe you shouldn't be doing it in the first place,"
「もしあなたが誰にも知られたくないことがあるのだとしたら、もしかしたらそもそもあなたはそんなことをすべきでなかったのかもしれない。」

とも言っている。
Googleに個人情報を握られていること自体人に知られないほうがいい。
ああGoogleに個人情報など預けるべきではなかった関わるんじゃなかった、そういう結論が導かれる。