Googleの中国撤退で勘違いしてはいけないこと

何がどうあれ中国では中国の法律に従うべき。従わなければいけない。従わないという選択肢は用意されていない。
例えば、駐留アメリカ軍人は日本国内では基地から出れば日本の法律に従わなければいけない、そういうのと同じ。


検閲は良くないという人がいるが、日本やアメリカとは全然違う国家体制を敷いている国に自国の常識を押し付けるのは見当違いというもの。
人権がどうのこうの言う人がいるが、人民の生存権の大前提として国家の安定があって、この巨大国家の安定を図るために検閲が必要ならば、知る権利はこれに優先する生存権を担保するために少々制限されても仕方のないこと。
そして、現実問題として中国人民は検閲が行われていることをはっきり知っているし、何が検閲されているかも知っているし、制限されている内容が何なのかも大枠は知っている。
国家の繁栄と安定に資する限り、国民をより良い方向へ導くための検閲はあって良いと思う。
さらに言うと、検閲を含む"人民指導"が功を奏しているからここしばらく反日運動が沈静化しているという側面もあるわけで、日本も実はその恩恵に与っているのを忘れちゃいけない。


それにGoogleが日本を含む中国以外の国で自己検閲をしていることは周知の事実であって、しかもそれはGoogleのイメージ悪化を避けるためのものだったり、アメリカのプロパガンダに沿ったものだったりで、中国のこと言えないんじゃないか。
アメリカだって検閲とは違う形で世論を誘導し捏造された証拠を根拠に戦争を起こしたりしているが、そういう所に本当の意味での言論の自由はあるのか、知る権利が本当に保障されていると言えるのか、いい機会だからきちんと考えてみたらいい。