某大学でのmixiの利用率が2%であるという

有力な地場のSNSがある地域ではアメリカ系のSNSは入る余地がない、と思っていた。
実際その傾向が強い。
が、日本だけは取って代わられることになりそうな勢い。
mixiはシェア拡大や新規ユーザー獲得のための努力をしっかりやってたかというとそうでもない印象。
まずブームに火が付いた時期に招待制のままだった。ずっとそのままならいざ知らず、ユーザー増に陰りが見えてからオープンにするのでは逆効果ですらある。いよいよまずいという時期になってテコ入れをしようとしたようだが、燃え尽きた炭に枯れ葉置いてみてももう火はつかない。
そもそもmixiが出てきたのはいわゆるドットコムバブルがはじけた後の余波の中での出来事だった。
一方mixiに代わってシェアをとっているTwitterFacebookはドットコムバブルがバブルに終わった反省を踏まえて発展してきた"バブルに終わらないこと"を目標の一つとしている企業で、そのため"インフラ"として定着することに力を注いでいる。
公的機関の利用が増えているがあれはSNS側からの働きかけもあるのだろうと思う。
そのせいか地方自治体で何かおかしな勘違いをしている首長も出てきているが、それくらいしないと2000年ごろと同じようにはじける運命にあるという危機感もあるはず。
そんな中、mixi
上場してそれ以上の目標はないと満足したのか、あるいはもっとストレートかつ深刻に何をすればいいかわからなかったのか。
元々mixiはいわゆる"出会い系サイト"が社会問題化する中で出てきた後発の出会い系サイトだった。
しかし他と違って健全さを保つことに力を入れて社会的批判をかわしながら発展してきたという経緯がある。
その起源においても発展の過程においても、SNSとは内輪でプライベートに盛り上がる場だという大前提の下、常に"公"とは逆の方向を向いて進んできたように思う。
こういう企業なりサービスに公的インフラとして定着するという方向転換を取るのは極めて難しかっただろう。
しかしそのままでは流行りものとして一世を風靡した程度で終わる。まさにFacebookが創業当初から徹底的に避けようとしてきた事態だ。
一企業としてはまあ創業者のやりたいようにすればいいし満足したのならやめてもいいが、情報や知的財産や税収を外国企業に持ってかれるというのは国家としては面白くない展開。
古臭い言い方だが「日の丸企業」が外資に負けたというのも面白くない。
元々圧倒的に有利な立場にありながらこういう事態に至ったのは実にもったいない。非常に残念。


mixi使ったことないけどね。