HDR

buildcubemapsの不具合はHDRと無関係ではありえないので、一応調べる。


普通にWikiで解説されていた。


"High dynamic range imaging"
http://en.wikipedia.org/wiki/High_dynamic_range_imaging


"Tone mapping"
http://en.wikipedia.org/wiki/Tone_mapping


以前、前作を作る過程での留意点をまとめた。
http://d.hatena.ne.jp/Schuzak/20050907#p1


相対的な明度をコントロールすることで暗い所に目が慣れた状態での映像を再現する。この際、同じものでも人種によって多少見え方が違うことをある程度意識する。


HDRもこれと似た発想によるものだった。


自分が採った方法では、プレーヤがプレー中に明るさについて疑問を持つことはないだろうが、静止画のスクリーンショットでは非現実的な光景になることもある。
一方HDRを使用した場合には、静止画のスクリーンショットの印象は現実のものに非常に近いものとなるが、瞳孔の開閉をシミュレートする際の開閉速度に相当するタイミングに違和感を覚える。また、コントラストの激しい場所ではいちいち瞳孔が開閉するということはなく、激しい明度差に慣れると中間的な開き方で安定するはずだ。具体的にいうと、半分だけ日陰になっているスタジアムでサッカーや野球の試合をするとか、短いトンネルが連続している高速道路を走っているときなど、目は暗い部分あるいは明るい部分どちらかに慣れきってしまうのではなく、その中間に慣れた状態になるはずだ。その辺は後述する方法でマッパーが設定することになるが、効果的かつリアリティを損なわない使い方を身につけるには、それなりの時間がかかりそうな気配。


さて、いくつかフォーラムをあたってみたところCS:SのマップにHDRを盛り込む方法について現段階ではほとんど分かっていることはないというような書き込みばかりだという印象があったうえ、自分は多分使わないだろうと思っていたこともあって、具体的な使用方法についてまったく知識がなかったが、やはり新技術には食いついておいたほうがいい。


きっかけは、HDRの設定に使うエンティティの名前を今や誰でも(あまり興味のない自分ですら)知っていること、"The last "official" SDK update was on June 02, 2005."という書き込みを見たことだった。
現状はかなり中途半端な状態だ、という先入観を捨ててと思ってちょこっと調べてみた。


すると、何のことはない、先月既に100%使用可能になっているではないか。(100%ではないかもしれないが、Hammer内では設定できる。)
最近はSDKのアップデートは告知しないらしい。