初めてジャンクパーツに手を出す

ファンが壊れ役目を終えたような顔をしていたノートPC。
しかし問題があるのはファンだけで、メモリを増設してあるし航空機用の電源アダプタもあるし2年半前の機種なのにいまだに性能的には不足があるわけでもないし40万もしたし、じゃぁファンだけ変えりゃいい、ということに。


メーカーから交換部品を取り寄せる、という方法がまず最初に浮かぶ。
が、当然のことながら部品番号が分からないと注文のしようがない。
PDF版の保守マニュアルがすんなり手に入ったのだが、交換手順を見ても番号らしきものが出てこない。後で調べたら一番後ろに一覧があったのだが、このときは気づかず。
これだけ使い込んだPCは中古パーツで修理すべきだ、という考えのほうがなぜか強かったので、Yahoo!オークションでパーツを検索。
一応それらしきものが出品されてはいたが、対応機種一覧に自分が使っているものが無いのでさらに調べを進める。


自分が使っているPCの店頭とかで書かれている一般的な製品名ではなく正式かつ詳細な型番でググる
リストを発見したが、なんか言い回しが変。自動翻訳かな、という感じだった。
どうやら使用される部品に変更があったらしく、マニュアルに載っている番号とは違うものになっていた。


番号が分かったところで、手っ取り早いだろうと考えてeBayで検索。
すぐに見つかったので、あまり深くも考えずに注文。
最初にeBayでものを買ったとき、ドイツ語のサイトで見つけたものだったのだが、特に疑問にも思わずにドイツ語でアカウントを作った。
そしたらそれ以降eBayから来るメールは全部ドイツ語、かつドイツ語圏のサービス内容中心。
どっかで切り替えられるんだろうと思ったが、見つからない。
仕方ないので放置。


10日ほど経って、到着。
まじまじと見てみると、自分のは0.2Aで動くのに対して届いたものは0.5Aとなっている。
これできちんと動くのかな、と思いつつ換装して電源On。
Fan Error で起動せず。
コネクタ挿すの忘れたかと思って確認してみるが、問題なし。
認識しないということは、電子部品部分が壊れているということだろう。
中古部品である。
秋葉原界隈ならば、ジャンクパーツとして裸のままダンボールの放り込まれて叩き売りになるような代物である。こういうことがあっても不思議ではないし安かったので特に腹も立たない。
しかしなんとなく見てみると、業者から通知された送料と、封筒の表にかかれた送料が違っている。
まあ、良くない業者から買ってしまったんだな、と反省。
オークションに悪徳・悪質業者はつき物。


これに懲りずに、さらに中古パーツを探す。
Froogleで探してみたところ、おそらくは同じ出所(廃棄PC)から調達しているであろう専門業者を発見。
この業者は部品番号を調べたときに見た記憶があるが、ホームページのデザインが怪しすぎて内容まで見なかった。
部品のページを見てみると、中古という表示程度ではなく、もっと詳しい情報が。
ファン部分が東芝製でヒートシンクが古川電工製、動作電圧等も書いてあった。
"Cleaned, Reconditioned / Tested" とも。
在庫が18個、とも書かれていたのだが、これはハッタリではなくて本当にきっちり在庫管理しているのかもしれない、という印象。
しかしずいぶん安い。eBayの業者より$5高いだけ。
冒険心で購入。


で、届いたものはというと、ファンには見える部分には埃がついていない。
ビニールの袋に入れて封がしてあり、古いグリスがきれいに除去されているだけでなく、熱伝導ラバーが劣化しにくいようにフィルムが張られているし、新品のグリス付き。
送料はeBayの業者と同じ$13だったが、封筒もそれ用のもの。この値段は United States Postal Service の国際速達料金だった。
交換部品というのは急を要する場合も少なくないだろうから、何も指定しなくいてもこういう送り方しているあたりが経験値を感じさせる。
最初からこの業者で買っとけば良かったと反省。
自分のような人が素通りしないように、ホームページを怪しくないのに変えてください。


換装してPCは元気に。
またさらに一段上のPCバカに昇進した気分。
日本人がeBayでドイツのアカウントを使ってアメリカの業者からジャンクパーツを一個だけ個人輸入、という冒険はシンプルに無駄だった。


元気になったPCは今のところ使い道なし。