もしかしてこれはマウスの歴史、再、なのか

Appleがマウスを普通のコンピュータに付けて売り始めた頃、Apple以外でも特殊な用途ではマウスは存在していた。
で、他の企業ではマウスを標準的な入力デバイスとして使うのは時期尚早という判断が下され、Appleは製品化して出してしまった。
これが当初Apple製品の強みになったのはいうまでもない。
以来入力デバイスはあまり進化していない。
どういう形に進化できるかこれまでに出てきたものを振り返っていたのだが、3Dマウスとかがあって便利なはずだが特に必要とされる分野以外で普及する兆しはない。
2年程前にMicrosoftの研究所での風景がYouTubeにアップロードされちょっと話題にはなったが、その後これを実用化するとかいう話は出ていなかった。
が、ここでまたApple
この研究ではカメラと画像認識を使って入力することで複雑な操作を可能にしているが、認識領域を楕円ではなく点で良いとし実現できる操作を簡略化して構わないならカメラも画像処理に必要な処理性能も必要なく、タッチパッドかタッチパネル一枚で済んでしまう。
で、それを洗練された形で製品化したのがまたしてもAppleだったわけだ。
AppleiPod Touchを世に出した時、入力装置の歴史を切り開くという意味で社の誇りを賭けていたのかもしれない。
一方Microsoftのほうは、テクノロジーの先頭を走っているというイメージを手に入れるために必要な技術は手元にあったのに、これを製品化することをしなかった。
できなかったというより、しなかったのだろう。
最先端を走ることに興味がないとしか思えない。
Microsoftは、手堅く堅実に事を進める、そういうやり方をする会社なのだと理解すべきなんだろう。
であるならば、Vistaのあのマーケティングの仕方はなんなんだ、ということが気になる。
堅実路線で行くなら3D UIなんて必要ないだろう、と。
もちろん事はそう単純ではないだろうが、いずれにしてもMicrosftとしてはいろんな意味で不本意でしょうがないだろう。