中国語圏でFirefoxでは表示できないWebページが使われ続ける理由

中国語のサイトでFirefoxでのみ表示できないページがあって、有名なサイトなのに長いことそのまま変化がない。
Firefoxのシェアは拡大する一方なのになんでそんなことになるんだろうと思っていた。
中国でのIEのシェアは6割を切っている。一方で日本ではほとんど知られていない中華ブランドのブラウザのシェアが合計で3割強ある。
で、この中華ブランドのブラウザがすべてIEコンポーネントを使っていて、名前とUIが違うものの中身はIEその物なわけだ。
そういうわけでIE自体のシェアは低下傾向でもIE系のブラウザは依然として約9割のシェアを誇っていて変化が無く、FirefoxOperaはたくさんある選択肢の中の異端。
百度が圧倒的な存在感を誇っている中国にあってはGoogleによるChromeなどどうでもいい存在でしかない。
これ程までIEに頼るのは、一つには言語の問題、もう一つはIE用に作ったWebページが他のブラウザではレイアウトが崩れてしまい既存のサイトが使いにくいし、変えるとなるとこれまでに培ってきた作成テクニックが役に立たなくなることにある。
さらに言うと、今まで問題なくやってきたのに変える必要ないじゃん、と考えるのが一般的だ、ということか。
中国ではサーバーも回線もシステム開発も何もかも自前で揃えることが多いようで、サーバーのレスポンスも今ひとつで回線は余裕がなく輻輳気味で、しかも検閲があり、ブラウザがミリ秒単位で高速化しようとも機敏なダウンロードができず恩恵を感じられないということもあるんだろうと思う。
中国ではIEを捨てる理由がない。